院内SEになったきっかけ

医療の人々間接部門, 院内SE

私が院内SEになってそろそろ2年になりますが、最近は仕事もある程度覚えてきて、やりたいことも見つかったのでモチベーションが上がっています。就職したばかりの頃は先生(Dr.)が中心の病院でどんなに頑張っても間接部門なのに大丈夫なの?とか親戚からも言われたこともありますが、間接部門だからこそのメリットを活かして色々なことに挑戦できているような気がします。

先日紹介した情シスSlackで、情シスになったきっかけが話題に上がっていたので、それに答えるアンサーとして私の事例について紹介したいと思います。

転職のきっかけ

前の職場を退職して、フリーランスを目論んでいたのですがうまくいかず、各種保険料などがかかってくるので就職活動を始めました。

以前の記事にも書いたのですが、今の職場はハローワークで探しました。地元では昔からある病院で、だれもが知っていて有名で待遇もしっかりしていたので就職を決めました。

モチベーションの上下

入職してからは最初は仕事を覚えるので必死でしたが、自分なりに効率化しようとRedmineを導入するなどして、業務の文書化・見える化を進めていきました。

業務もある程度覚えた2年目には、病院移転という大イベントがありました。計画段階から泊まり込みが見えていたのですが、計画通りにいかずこの時期は疲労困憊していて、システム課全体の雰囲気も悪かったです。正直この時期は転職を考えていました。

しかし同僚が移転の振り返りを開催し、現在の職場の問題点などが見えてきて今はこの問題の対処しようとまたモチベーションが上がってきています。現在は新たなシステムの導入を検討していて、うまく職員に使ってもらえるように模索中です。

職場のGoodPoint!

冒頭でも述べたのですが、間接部門である院内SEですが、今の職場環境がけっこうやりたいことをやらせてもらえているので、私としては色々なことに挑戦することが出来ています。そして周りも協力的で新しい技術やシステムの興味がある方が多いので、Redmineなども使ってもらえて、そのほかのシステムも結構な頻度で導入されています。

私は今までソフトウェア開発の会社で直接顧客のシステム開発に携わっていたので、案件以外の事にはあまり手を出せずにいました。業務の進捗が悪いとほかのことに手を付けられませんし、進捗が早かった場合でもほかの人の手伝いや別の案件にアサインさせられたりと、やりたいことが出来ないことが多かったです。

病院内では顧客が病院職員なのである程度融通が利き、自分で取捨選択や優先順位をつけることが出来ます。なので私は独自にGoogleの20%ルールを真似て、仕事の中で問い合わせ対応だけではなく、病院内で役立ちそうなことや将来の自分のためになりそうなことを調べたり実践しています。

改善点

そんな職場ですが、やはり不満なこともあります。

一つはリモートワーク環境です。コロナ渦の今、病院が休むわけにはいかず職員は病院に来て勤務しています。VPNを使ってリモートでアクセスすることはできるのですが、職員からの問い合わせを受ける環境がなく、現物の対応なども難しいので、憧れの家から勤務は実現が難しそうです。

後は給与などの待遇面です。やはり間接部門なのでなかなか給料は上がりにくいです。病院の福利厚生でジムと提携していたのですが、こちらもコロナの影響でストップしてしまい、体が怠けてしまっています。

まとめ

間接部門として主役にはなりづらい院内SEですが、その立場を利用してやりたいことに挑戦させてもらえることが私は楽しいと感じています。もともと人に教えることも好きなので、問い合わせ対応で感謝の言葉を直接言われるのもやっていてよかったと感じる瞬間でもあると思います。

病院内のSEだけではなく、社内SEも同じように直接売り上げにつながらない部署であっても攻めのITに挑戦して現場の方々をサポートしていければと思います。