移動プロファイルでストアアプリが開けない
病院の新築移転が行われ、サーバー室やサーバー類も新しく増強され、スペックや容量などが増強され余裕ができるようになりました。
その際に新しく導入した設定に関してトラブルがありましたので、その内容ととりあえずの解決方法をご共有したいと思います。
環境
今回の試している環境としては以下のようになります
- Windows 10 クライアント
- Windows Server 2019
- イントラネット環境(インターネット未接続)
移動プロファイルとは
ActiveDirectoryで運用しているユーザープロファイル(ログインユーザー向けの環境個別設定や個人作成したファイルの保管スペース)をサーバー上に保管して運用する方法です。
個人PCのマイドキュメントなどに作成したWordやExcelなどのファイルをログアウト時にサーバー上に保存し、別のPCでログインした際にはプロファイルがダウンロードされ以前作っていたファイルなどがそのPCでも使える仕組みです。 これによりサーバー上で保管するためサーバーの保存容量を圧迫しますが、PCが壊れたり別のPCを使おうとしても作成したファイルをそのまま使えるので便利になります。
とりあえず試しとして、SEや様々な場所でPCを使う医師の先生方の一部に設定を導入しているようでした。
問題
私のPCで一度セットアップを行い使用していたのですが、その後PCを新調することになり同じアカウントで再度セットアップを行うと問題が発生していました。
初回ログイン時のPCでは特段問題なくそのまま使えるのですが、2台目のセットアップした別のPCでログインすると、初めからWindowsにプリインストールされている電卓や付箋などのアプリが使えなかったり、英語版で表示されてしまいます。ちなみに作成したファイルはどちらのPCでも使用できていました。
電子カルテなど業務に最低限必要なものは使えるので大きな問題ではなかったのですが、ちょっとした計算や画像参照するフォトなども使えなかったのでやはり効率は落ちてしまいます。
原因
原因としてはまだ断定できないのですが、おそらく移動プロファイルによるユーザープロファイルのコピーによるものだと思われます。
Windowsにプリインストールされている一部のアプリはユーザープロファイル上にインストールされるようです。そのため別PCにコピーされるとライセンス違反なのか環境が違うからなのかうまく動作しないように思われます。
解決
解決法としては、やはりユーザープロファイルを削除することでした。 使用しているPCのアカウントとユーザープロファイルを削除することで、プリインストールアプリが動くようになりました。また、とりあえず私のアカウントでは移動プロファイルを無効にしています。
Windowsからプロファイルの削除を行い、サーバー上に残っているプロファイルも削除しています。
上手くいかなかった方法
Windowsのトラブルシューティングや、DISM.exeとsfc /scannow
などのコマンドでの修復などを行なっても特に症状が変わることはありませんでした。
まとめ
新しいことを試していくことは、個人的に好きですし積極的に導入していきたいのですが、やはりリスクはつきものです。おそらく今回の事例もうまく回避する方法はあると思いますが、とりあえず暫定対応を行いました。
同じような事例があった方の解決方法などもお聞きしてみたいです🙇🏻♂️
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